ソニーは8日、1つのレンズで広角から超望遠までを高画質で撮影できるデジタルカメラ「サイバーショット RX10III」を5月20日に発売すると発表した。レンズは「24~600ミリ」で、従来のレンズ交換式カメラで同じ範囲の距離を撮影しようとすれば、交換レンズが3本以上必要だったという。
レンズには、計8枚のED(特殊低分散)ガラスを使用し、望遠での撮影でもコントラストの高い画質を実現したという。解像度がフルハイビジョンの4倍の「4K」、最大40倍のスーパースローモーションで動画を撮影できる。これらの機能は従来モデルにもあったが、対応する距離が幅広いだけに、活用できる機会も増えそうだ。想定価格は17万円前後で、プロや、高機能製品への関心が高い利用者を中心に売り込む。
キヤノンも昨年6月に「24~600ミリ」のレンズを搭載した高級コンパクトデジカメを投入している。光学技術の進展により、「万能型」デジカメのニーズが高まっているようだ。