【群馬発 輝く】マルキンアド 社員のボーナス査定にユニーク手法 (2/4ページ)

2016.3.24 05:00

社内の「カフェ」で談笑する社員。部署の垣根を越えたコミュニケーションは重要な評価指標だ=群馬県富岡市

社内の「カフェ」で談笑する社員。部署の垣根を越えたコミュニケーションは重要な評価指標だ=群馬県富岡市【拡大】

  • 端末に向かう社員。印刷機を手放し、企画・デザイン力に磨きをかける

 ミケランジェロを社員はどう受け止めているのか。ウェブプログラマーの大井康太さんは「パソコンに向き合う時間が長い仕事だが、自分がどんなふうに見られているのか、周囲のことを自然と気にかけるようになった」と好意的な評価をしている。

 査定後は、項目ごとの点数を五角形で示したレーダーグラフを配布し、社員それぞれが自身の強み弱みを把握することに役立てる。

 ミケランジェロを導入した狙いについて山田社長は「自分自身を客観視し、理想とするビジネスパーソンになるために明日から何をしていけばいいか、そういったことを考える機会をつくりたかった」と語る。

 ◆部署の垣根越え交流

 同社のユニークな取り組みはボーナス査定だけにとどまらない。社員同士のコミュニケーションを促すため、毎月1度「ハッピーアワー」「ハッピーランチ」という交流の場も設けている。ハッピーアワーは夕方、午後6時ごろから始まり、社内の「カフェ」に菓子やピザなど社員が好きなものを持ち寄って集まり、談笑する。

 ハッピーランチは月ごとにくじ引きを行い、4人組のグループを作る。その4人でランチに出かけるのだが、いつ、どこに行くかは4人で話し合って決め、費用は会社が負担する。

 いずれも部署の垣根を越えたコミュニケーションを大切にする同社の姿勢が如実に表れている事例だといえる。(大橋拓史)

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【会社概要】マルキンアド

 ▽本社=群馬県富岡市下黒岩289((電)0274・60・1311)

 ▽設立=1996年12月8日

 ▽資本金=2300万円

 ▽社員=25人

 ▽売上高=4億3000万円(2015年9月期)

 ▽事業内容=ホームページ、デジタルコンテンツ事業、各種印刷物の企画・デザイン・制作・印刷など

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