観光マーケティングのサイバーグループ(中国・上海)と子会社の日本法人サイバーマートジャパン(東京)は春節(旧正月、2月8日)を控えた1日、都内で事業戦略発表会を開き、訪日中国人旅行客向けサービスの概要を公表した。オンライン通訳サービスや配送サービスなどを展開する。
具体的には、スマホアプリを用いた5カ国語(日・中・英・韓・タイ)のオンライン通訳サービスを3月から提供。「爆買い」などの場面で、オペレーターがビデオ通話で対応する。個人向け利用料は「日本最安値を目指す」という。
同グループは東京・渋谷で、中国版LINEアプリのWeChat(ウイーチャット)を使い、中国人旅行客対象の販促キャンペーンを展開中。渋谷の100店舗で法人向け通訳アプリを導入済みで、今後、拡充を図る考え。
このほかネット閲覧用のWi-Fi(ワイファイ)ルーターのレンタル▽「爆買い」の荷物の配送▽人間ドックへの案内・同行-などを手がける。数種類のサービスを組み合わせた「総合支援」を特徴としている。
観光庁のまとめでは、昨年1年間の訪日中国人旅行客は過去最高の約499万人だった。