ソニーは13日、スマートフォンによる家電の遠隔操作を仲介し、音楽再生やインターホンの機能なども備えたマルチファンクションライトを開発したと発表した。15日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される照明器具、技術の展示会「ライティングジャパン2016」で公開する。平成28年度前半をめどに商品化を目指し、電材卸事業者や住宅会社へ販売する予定だ。
マルチファンクションライトには、東芝ライテック(神奈川県横須賀市)と共同開発を進めるLED(発光ダイオード)シーリングライトのほか、スピーカー、マイク、人感センサーなどを搭載。
専用アプリ(応用ソフト)を入れたスマホとWi-Fi(ワイファイ)で接続し、エアコンやテレビを遠隔操作し、人が部屋に出入りするのに合わせて照明や家電の動作を自動的に切り替える。
また、スマホに保存している音楽コンテンツを再生したり、ライトを通じて、離れた部屋にいる家族同士が会話したりすることも可能だ。利用者自身が家にいなくても、スマホのアプリを経由して録音した伝言メッセージを、帰宅した家族に伝えることもできる。