「自宅で楽器演奏を満喫できる賃貸住宅」をコンセプトとした「音楽マンション」を展開しているのが越野建設(東京都北区)。水分量を最小限に抑え密度を高めた独自の鉄筋コンクリート構造や、防音扉などの専用設備を武器に事業を推進しており、2016年中に現在の7棟から18棟まで大幅に拡大する計画だ。
団塊世代の間では音楽演奏だけでなく「防音室を設置してホームシアターを楽しもうという層も、じわじわと増えている」(大建工業の井上直人・エコ音響製品部サウンドセンター長)という。動画サイトに楽器演奏を投稿する利用者の需要も増えており、防音・防振ビジネスは今後活発化するとみられる。(伊藤俊祐)