実際に使用した通信量とは関係なく一律料金を請求するデータ定額プランとは違い、使った分に合わせて料金を後から最安のプランで課金する消費者重視の仕組みも目を引く。(~100メガバイト:299円、~1ギガバイト:499円、~3ギガバイト:900円、~5ギガバイト:1520円、~8ギガバイト:2140円、~10ギガバイト:2470[上限])さらに多くの事業者が義務づける「2年縛り」のルールがない。いいことづくめの話にこれらを考案したプラスワン・マーケティングの増田薫社長に興味がわいた。
増田社長をよく知る同社シニアマネージャーはこう語る。
「顧客の声を反映したサービスを実現したいという彼の思想がFREETELにあらわれている」
増田社長はIT企業を渡り歩き、ある外資系大手電機メーカーで携帯電話の事業を受け持った。そこで実感したのは、最も大事にされるべき顧客の声が届かないマーケットのいびつな構図だった。
そんな状況を変えようと平成24年10月に大仲泰弘取締役とともにプラスワン・マーケティングを設立。1万円程度の「プリオリ2」などアンドロイドOSを搭載したSIMフリースマホなどを開発してきた。今後は他のメーカーが7万~8万円で販売するモデルとほぼ同性能のスマホを2万~4万円で取り扱うフルラインナップ戦略を進める。また企業を中心にウィンドウズOSスマホを広めていきたい考えもあるという。