ローソンの玉塚元一社長は10日、東京都内で記者会見し、健康志向型の店舗「ナチュラルローソン」を現在の約110店から2018年度に2倍以上の300店へ拡大する方針を明らかにした。健康意識の高まりに対応した戦略で、女性や高齢者の顧客の獲得を図る狙い。
同社によると、ナチュラルローソンの既存店売上高は昨年4月に消費税増税後に消費が落ち込んだ中でも伸びており、22カ月連続で前年を上回っている。こうした顧客の支持に応えるため、主力の弁当などで食塩量を3グラム未満、摂取カロリーを1食で650キロカロリー未満とするなど製造時の基準も改定を進める。
ナチュラルローソンで展開する商品については、通常のローソン店舗での販売も増やす。健康関連商品の売り上げも現在の1180億円から、2017年までに3000億円を目指す。
玉塚社長は「われわれは15年間ナチュラルローソンを展開してきた経験がある。『美味しい健康』という消費者のニーズにさらに応えていきたい」と意気込みを語った。