環境に優しい無洗米　酸化防止・美味効果も　全国無洗米協会の調査で明らかに (2/4ページ)

　無洗米は精米直後に肌ヌカが除去されるが、普通白米は肌ヌカが付着したままで、炊飯時の洗米によって除去されるまで影響を受け続ける。肌ヌカは脂肪が多いうえ、自己酸化させる酵素によって短期間にコメを酸化（劣化）させる性質がある。協会認証無洗米には（１）コメ肌に傷をつけずにヌカを除去し、食味が元のコメに比べ同等以上（２）製造時に何も添加せず、とぎ汁を出したり、ボイラーで乾燥させたりしない（３）無洗米１キログラムを製造する消費エネルギーは二酸化炭素（ＣＯ２）換算で１８．５グラム以下（４）製造時に除去されたヌカを再利用している－という厳しい基準が設けられ、合格品には「愛を米」と書かれた認証マーク「エコメちゃん」をコメ袋に表示することを認めている。同協会は今回の調査結果を受け、「協会認証無洗米が、他の無洗米はもちろん、普通白米よりも美味であることが証明された」と話している。

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　■協会が認証していない無洗米は肌ヌカを取りきれず、食味劣る

　一方、同協会が認証していない無洗米の食味値が普通白米よりも劣ったのは、肌ヌカが取りきれていないか、コメ肌に微細な傷がついているかのどちらかが要因とみられる。コメ肌に傷をつけずに、無数の微細な陥没部に入り込んでいる肌ヌカを取りきることは容易ではなく、同協会の認証基準に対応した無洗米はいまのところ、東洋ライスが開発したＢＧ精米製法でつくられた「ＢＧ無洗米」だけという。