日産自動車の株主総会が23日、横浜市で開かれた。例年、カルロス・ゴーン社長が自身の高額な報酬について説明するのが恒例となっている総会。今年4月、日産が資本提携する仏ルノーの株主総会で株式を2年以上保有した株主の議決権を2倍にする制度の適用が決定。株式を保有するフランス政府の議決権比率が高まり、日産の経営にも影響が懸念されるなど、懸案事項も多い。
総会には昨年を83人上回る1700人が出席。ゴーン氏の報酬が開示後、初めて10億円を突破したことが報告され、その算定方法やゴーン氏の“働きぶり”について株主から厳しい質問も飛びだした。
■
「本日はお忙しい中、お越し頂きありがとうございます」。株主総会はゴーン氏の日本語のあいさつで幕を開けた。冒頭、西川廣人クリエーティブ・チーフ・オフィサー(CCO)から平成27年3月期の事業報告。続いて、ゴーン氏から28年3月期の業績見通しについて説明が行われた。