タカラトミーアーツからは、子供だけでなく大人も楽しめそうな、スマートフォンを使った玩具が6月に登場してくる。「おえかきすいそう ピクチャリウム」は、専用のアプリを入れたiPhoneと、水槽型のボックスを組み合わせて遊ぶ玩具。付属の専用ボックスにiPhoneを乗せると、底面のディスプレイに浮かぶ水中映像が、ボックス奥の側面に投影される。
ボックスに乗せたiPhoneのカメラに、ユーザーが専用の「おさかなカード」に魚を描いてかざすと、その魚が映像の中で動き始める。別の「おやつカード」に好きな食べものを描いてカメラにかざせば、魚と同じように水中に映し出され、それを魚たちが食べていく。このユニークな仕掛けはバイヤーたちにも好評で、2月上旬に東京ビッグサイトで開かれた商談会「インターナショナル・ギフト・ショー春2015」で新製品のグランプリを獲得した。
スマホを使った玩具としては、バンダイの「ハコビジョン」シリーズが先行していて、2012年12月に東京駅で行われたプロジェクションマッピングの様子を再現したものや、人気キャラクターの「初音ミク」が動く姿を見せる製品などが人気となっている。「ピクチャリウム」も含めた、アナログとデジタルを融合させたスマホ時代の玩具は、スマホの普及を受けて今後も増えていきそうだ。