この日のために緻密な計算と検証を繰り返して独自の調理装置を開発した。スタッフの一人は「最新技術の無駄遣い」といたずらっぽく笑うが、制作に対する姿勢は真剣そのもの。装置の準備期間に1カ月かかり、当日も午前2時半からスタッフが撮影の準備をしていたほどだ。
撮影の合間に出演者はコートを羽織る。ここはグラウンドの真ん中に組まれた吹きさらしのセットの中。料理教室のはずだが、なぜ屋外に? 第1弾よりも「火力を強力に」と考えていたため、消防法の観点からも外で撮影することになったそうだ。
困難を極めたのがレーンから飛び出した餃子の捕球。投手のようにモーションをとるわけでもなく、大量のガスバーナーが下から炎を吐き出す。「炎の中から突然出てきます」とキャッチャー役の男性も顔面蒼白。CG加工を一切使わないこだわりがあるため、OKカットが出るまで延々と同じ撮影を繰り返すことになった。