自動車関連企業の労働組合でつくる自動車総連は15日、2015年春闘の交渉方針を決める中央委員会を名古屋市内で開き、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善で月6000円以上を要求する議案を決定した。具体的な要求額を掲げるのは09年以来6年ぶり。
各企業に直接雇用されている非正規労働者の賃金改善も初めて要求基準に盛り込んだ。年間一時金は5カ月を基準とし、最低でも昨年実績以上を要求する。相原康伸会長は記者会見で「経済の好循環に資するにはいかにあるべきかということで6000円以上の要求を掲げた」と述べた。