家電の国際見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に合わせラスベガス(米ネバダ州)を訪れたソニーの平井一夫社長は6日、同地でフジサンケイビジネスアイなどの取材に応じ、来期以降も経営のかじ取りを担うことに強い意欲を示した。今年3月末で就任から丸3年となり、来期から3年間の次期中期経営計画では、黒字転換と電機事業の成長軌道への回帰を目指す。
平井社長は2012年4月に就任。15年3月期は2期連続の最終赤字となる見通しだ。ただ、テレビ事業の分社化やパソコン事業の売却など構造改革を進めており、来期の黒字転換は視野に入ってきた。平井社長は「ターンアラウンド(再生)を完遂するのはエンドゴールではない」と強調。「これからが本当にソニーらしいソニーになっていく段階。もっともり立てていきたい」と述べた。
本腰を入れている新規事業創出については「次のソニーの軸になっていくような夢を社員に共有してほしい」と意義を強調した。