NTTドコモが来年2月に始める光回線と携帯電話のセット販売の概要が18日、わかった。家庭用の光インターネット接続サービス「ドコモ光」は、回線利用料と接続事業者(ISP)への接続料を合わせた月額料金が最終的に月5千円強となる見通し。ドコモはネット接続料を月額500円と、現在の約半分にする方向でISPと交渉している。
携帯電話の定額データ通信サービスと組み合わせた「ドコモ光パック」も販売するが、セット割引の料金は未定で、光接続サービスだけの単独販売は行わない。当初、12月初旬に予定していた事前申し込み受け付けは延期する。
ドコモ光は最大通信速度が毎秒1ギガ(ギガは10億)ビットで、NTT東西地域会社の光回線サービスを自社ブランドで販売する。既にNTT東西の光回線サービスを契約している利用者も、ドコモの携帯電話を利用していれば、ドコモ光に契約を変更できる。
また、セット割引の料金体系は未定だが、「上位プランほど高い割引率になる」(加藤薫社長)見通しだ。申し込みの受け付けは、ドコモショップで行う。あわせてドコモは窓口となる「ドコモ光センター」(仮称)を新たに設置し、顧客情報や工事情報なども一元管理する。
これまでNTT東西は、公正な競争を妨げる恐れがあるとして、光回線サービスとISPによるネット接続サービスの一体販売が禁止されていた。