ローソンとアマゾンジャパン(東京)は4日、アマゾンのインターネット通販で扱っている商品をローソンのコンビニ店舗で購入できる新サービスを共同で始めると正式発表した。ローソンの店頭情報端末「ロッピー」を使って注文してレジで決済し、最短で2日後に店頭で品物を受け取れるようにする。
5日に静岡県内の約200店舗でスタートし、利用状況を踏まえ、来年春に全国約1万2千店舗へと拡大する。
4日午前の会見でローソンの玉塚元一社長は「地方では(小売業の)お店が少なく、欲しいものが手に入りにくいとの声も多い。そういったニーズを取り込んでいく」と話した。アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は「消費者に便利なショッピング体験を提供したい」と述べた。
ローソンが店で扱う商品は約3000品目。アマゾンが扱うのは数千万品目に上り、ローソンは店頭の品ぞろえを補完できる。
サービスの利用者は、店頭情報端末「ロッピー」の画面から商品を選び、備え付けの電話でオペレーターに注文して、端末が発行するレシートを使ってレジで代金を支払う。品物は早くて2日後に店頭で受け取れる。電話注文であるため、ネットの操作が不得手な高齢者やクレジットカードを持てない未成年者も使える。
同時に、店員がロッピーに対応するタブレット端末を持って消費者の自宅を訪れ、注文を受ける「御用聞き」サービスもおこなう。