イオンは31日、マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東(MV関東、千葉市)の、首都圏を地盤とするスーパー3社を経営統合し、3社の親会社となる共同持ち株会社「ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)」を来年3月に設立すると発表した。マルエツに出資する丸紅とイオンは、新会社の議決権の過半数を保有する。
今回の経営統合では、マルエツ、カスミなどのスーパーの屋号や会社はそのまま残し、共同持ち株会社の傘下に入る。プライベートブランド(PB、自主企画)商品の商品開発や 物流などの共通化などを図って、経営効率を引き上げるのが狙いだ。
3月の統合によって、売上高の合算は6400億円程度、店舗数480店規模となる。これを平成32年をめどに、売上高を1兆円、店舗数を1千店舗にする。3社だけの成長では達成できない見通しで、首都圏の他のスーパーチェーンの参画によって果たす考えだ。
USMH社長にはマルエツの上田真社長、会長にはカスミの小浜裕正会長が就く。マルエツとカスミは2月下旬に上場廃止となるが、3月2日にUSMHが上場する予定。