観光庁によると、13年の訪日外国人客は前年比24.0%増の約1036万人だったのに対し、旅行消費額は30.6%増と伸びが大きく、今後も拡大が見込まれる。
直近の調査によると、訪日外国人が購入した土産物で「化粧品・香水」の割合は約3割だが、中国人は約6割と高い。訪日外国人が増えれば化粧品の売り上げも伸びるのは確実で、免税措置は大きな追い風だ。
中国をはじめとするアジアへの情報発信を強化するため、コーセーはインターネットの活用策にも力を注ぐ。7月に数万人の読者を持つ中国と台湾、韓国、タイのブロガーを1人ずつ日本に招き、東京のドラッグストアなどを案内した。
「アジアではSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による波及効果が大きい」(同社)ことから、ブロガーたちにSNSに記事を書いてもらい、ブランドの知名度アップにつなげるのが狙いだ。「効果を検証した上で、さらに対策を検討したい」としている。