【奈良発 元気印】中川政七商店 雑貨ブランド、直営店で認知度向上 (5/5ページ)

2014.9.18 05:00

開放的な空間のオフィス。中川淳社長の席も中央に置かれている=奈良市

開放的な空間のオフィス。中川淳社長の席も中央に置かれている=奈良市【拡大】

  • 中川淳社長
  • 「花ふきん」

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【プロフィル】中川淳

 なかがわ・じゅん 京大法卒。富士通で2年間勤務後、家業の中川政七商店に転職。2008年に13代目の代表取締役社長に就任し、自社ブランドの確立や各地の伝統工芸品製造会社の経営再建支援などに取り組む。40歳。奈良市出身。

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 ≪イチ押し!≫

 ■東大寺の大仏拭う「花ふきん」

 近代の生活様式の変化の中で衰退した奈良の特産品である蚊帳生地を生かし残していこうと約20年前に「遊 中川」から商品化した「花ふきん」。以来、定番商品として消費者に親しまれている。

 綿100%で柔らかな色に染め上げた全6色と麻の展開。縦横58センチの大判で、目が粗い生地を2枚重ねにしていることで、速乾性と吸水性に優れる。

 台所用としてだけでなく、料理でだしをこしたり、赤ちゃんの体を洗ったり、多様な用途に利用できる。2008年にはグッドデザイン賞を受賞。白色のふきんは、東大寺(奈良市)の本尊・盧舎那仏(るしゃなぶつ)坐像の1年間のほこりを落とす「お身拭い」にも奉納している。

 自社ブランド「中川政七商店」からは鮮やかな色のふきんを売り出しているほか、ディズニーキャラクターや土産物として各地の限定商品も好評だ。

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