【奈良発 元気印】中川政七商店 雑貨ブランド、直営店で認知度向上 (3/5ページ)

2014.9.18 05:00

開放的な空間のオフィス。中川淳社長の席も中央に置かれている=奈良市

開放的な空間のオフィス。中川淳社長の席も中央に置かれている=奈良市【拡大】

  • 中川淳社長
  • 「花ふきん」

 ◆伝統工芸支援も

 「生き残れた経験を生かそう」。08年、出版した著書で「業界特化型経営コンサルティング」に取り組むと宣言。翌年は、取引先だった長崎県波佐見町の陶磁器を扱う会社の依頼で、毎月訪問し、一から経営の見直しをアドバイスした。

 1年後には新ブランドの立ち上げを支援し、全国展開につなげた。これが業界には「衝撃」となり、現在は15社のコンサルを実施。こうした事業展開は、自社ブランドの認知度アップにもつながった。

 16年に創業300年を迎える会社の未来を、中川社長は、こう見据えている。

 「『産地の一番星』をつくってきて、これを起点にもっと広がりを見せないと産地は存続しない。『工芸村』を全国の産地につくることを、この先100年かけて取り組んでいきたい」(山崎成葉)

                   ◇

【会社概要】中川政七商店

 ▽本社=奈良市東九条町1112-1 ((電)0742・61・6676)

 ▽創業=1716(享保元)年

 ▽設立=1983年11月30日

 ▽資本金=1000万円

 ▽従業員=275人

 ▽売上高=41億7000万円

 ▽事業内容=生活雑貨、茶道具の企画・製造・卸・小売りなど

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