乳製品、缶詰などの食料品が9月1日から相次いで値上げされる。原材料の国際価格や国内での取引価格が上昇しているためだ。食料品では、天候不順による野菜の高値が続いており、これに続く値上げは、家計を直撃しそうだ。
値上がりする食料品の中では、生乳の価格上昇に伴う乳製品の値上げが目立つ。国内酪農家の廃業が増えているなか、天候不順による牧草の品質低下で、生乳生産量が減少し、仕入れ価格が上昇。乳牛の餌となるトウモロコシが国際相場で高止まりしていることも影響している。
雪印メグミルクは、乳飲料「すっきりCa鉄」やヨーグルトなど乳製品7品目の希望小売価格を5~10円値上げする。9月下旬出荷分からは、家庭用チーズ「北海道100 さけるチーズ」9商品の容量を減らし、実質値上げする。六甲バター(神戸市)も、スティックチーズなど7品目を6.6~25%減量する。