--メディカルスクールを創設する構想もある
「4年生の大学を出た人が対象となるが、米国のメディカルスクールは入学時に成績だけでなく、医師になりたいという人を重視する。日本は成績だけで決まるが、医師としての心持ちに欠ける学生もいる。大学を出て社会が分かり、本気で臨床医になりたいという心積もりができた人を教えたい。日本では法律上認められていないが、優れた臨床医を養成するにはメディカルスクールが必要であり、モデル的に導入させてほしい」
--大学が大きく飛躍しようとしている
「変えるのが私の仕事。ずっと同じでは時代遅れになるだけだ。病院も大学も、一人一人も変わらなければ駄目。教育界の動きにフレキシブルに対応していかないと、リーダーシップを取ることができなくなる」
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【プロフィル】福井次矢
ふくい・つぐや 京大医卒。1976年聖路加国際病院に入り、84年ハーバード大公衆衛生大学院修了。国立病院医療センター(現国立国際医療センター)厚生技官、京大医学部教授などを経て2005年聖路加国際病院院長、12年聖路加看護学園(現聖路加国際大学)理事長。高知県出身。