■大学と病院の一体化で教育の質高める
--聖路加看護学園から聖路加国際大に今春変わった
「これを機に聖路加国際病院を大学の付属施設とした。看護教育の一体化を図ることで、教育の質を高める。4月から臨床実習の期間を延長して、単位を23から34に増やした。病院で働きながら看護教育の修士課程を2年間学ぶことができて、修了後は病院で実習に来る学生を教えるスタッフとなる制度も導入した。シミュレーション教育の充実なども進めている。大学と病院で重複していた図書館や事務部門などを一緒にして、効率化を図ることも一体化の狙いの一つだ」
--看護以外の分野での取り組みは
「公衆衛生大学院を設けたい。米国留学中に1年間、ハーバード大公衆衛生大学院に通い、米国の臨床研究の質が高い理由が分かった。文部科学省と話を進めており、2年後に教員30人規模でスタートしたい。教員も学生も海外から優秀な人材を招き、国際大学にふさわしい大学院を目指す」