「一(ひと)狩りいこうぜ!」。今月1日に渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で開かれた「10周年記念モンスターハンター展」のオープニングセレモニーで、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーらがかけ声をかけてテープカットを行った。
「一狩り~」は、カプコンのゲームソフト「モンスターハンター」のキャッチフレーズ。この独特の“モンハン用語”にも、シリーズ累計2800万本のヒットの秘密が隠れている。
「敵」→「モンスター」▽「戦い」→「狩り」▽「倒す」→「狩る」。モンハンは開発段階から、通常のアクションゲームが使用する言葉をNGワードに設定し、置き換えるようにしてきた。モンスターはあくまでハンターの生活の一部になっている狩りの対象で、敵ではない。
他のゲームではあまり例がないが、カプコンの藤岡要ディレクターは「殺伐とした世界にしたくなかった。言葉はデリケート。一度嫌だと感じると世界観が広がらない」と説明する。
親が子供に遊ばせていいと感じるゲームにしたいという思いもあった。モンハンは通信システムで、仲間同士が協力してプレーできるのが売り。それには、多くの人に受け入れられる必要があるからだ。