このような遊技機によるファン拡大へのアプローチのほか、パチンコ機メーカー発のファン維持・拡大に向けたイベントも多種多様に行われている。
三洋物産は今年2月、東京都渋谷区の原宿ヒミツキチ オブ スクラップでリアル脱出ゲーム「海底アクア城からの脱出」を開催。脱出ゲーム「海底アクア城」はパズルに支配された城という設定で、プレイヤーはパズルを解き、宝箱を開け、その中にあるパチンコ玉で「CR海物語アクア」を遊技。大当たりを引くと鍵をゲットし脱出に成功できるという。この試みは、パチンコをしない人がキャラクターの世界観やマシンに触れる機会を提供。彼らの遊技参加を促す効果が期待される。また、京楽産業.およびグループ企業であるKYORAKU吉本.ホールディングスはパチンコ初心者向けの企画「はじめてのぱちんこバスツアー」を昨年2月に実施し、この好評を受けてツアー形式の遊技体験イベントを拡充。参加者の高い支持を背景に継続開催している。加えて、既存ファン向けには『かおりっきぃ☆・森本レオ子・アームストロング・LLRと行く!一泊二日ぱちんこ旅打ちバスツアー!!』を開催。今年1月には2回目のツアーが行われ、前回同様の盛況を見せた。これらファン維持・拡大に向けた取り組みは、現在ではほとんどのメーカーが実施。それぞれ独自の手法で精力的に取り組んでいる。
コンテンツの魅力でパチンコを知らない人々の関心を引き付け、メーカー発のイベントを通じてパチンコに触れる機会を提供。市場活性化に向け、メーカーはあらゆるチャレンジを続けながら、人々の生活と共に在る“大衆娯楽パチンコ”の未来像を描こうとしている。