将来的にはセキュリティを格段に向上させたスマートパチンコ「ECO遊技機」の開発も視野に、アミューズメントマシンとしての可能性を追求。同マシンの登場には風営法の改正が必要になるが、持続可能な産業の成長を目指す道のりのなか、パチンコ機開発も新たなステージへと足を進めようとしている。
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■パチンコをしない人々へのアプローチ
昨今のパチンコを見ると、人気アニメや映画・ドラマの版権を引用している機種が多い。AKB48や氷川きよしなど、現役で活躍するトップアイドルや超人気演歌歌手とのタイアップもある。とにかく、多くの人が「このコンテンツを知っている!」と思う大型版権から、コアファンに支えられた知る人ぞ知るマニアック版権まで、その内容は多岐にわたる。
版権のパチンコ機への採用自体は、液晶搭載が当然になる市場を背景に普及。だが、センセーショナルだったのは、韓流ブームの象徴的ドラマ作品「冬のソナタ」のパチンコ化だ。市場に投入された当時は、パチンコをしない主婦が夫に頼んでパチンコホールに連れて行ってもらうなど、これまでパチンコホールに足を運ばなかった層の来店を促したことが印象的だった。有名コンテンツや歌手・タレントなどとのタイアップは、その対象自体のファンの注目をも集める。遊技参加の間口を広げるために有効な1つの方策だといえるだろう。