演出においても同様で、単純にハンドルを回して玉を弾くにとどまらず、枠に搭載されたプッシュボタンを叩いたり、タッチセンサーを駆使した遊びを採用したり、遊技における能動性を積極的に向上。このプレイヤーのアクションに応じて楽しみが拡大する機能の採用が、これまでの「受動的な遊び」というイメージを打破。より多くの人々に楽しんでもらえる遊技機としての可能性を高めた。
さらに、液晶の映像クオリティはこれ以上の進化を必要としないレベルにまで到達し、個々の遊技台の演出だけでなくパチンコホールに導入された全台で一斉に行われる演出機能もプレイヤーを驚かせた。また、迫力あるギミックも多種多様に搭載するほか、これらビジュアルやサウンドによるインパクトの提供に加え、振動や風という触覚へのアプローチも行われている。
そして今般、パチンコ機メーカーの組合である日本遊技機工業組合は遊技機開発におけるレギュレーションに関する内規を変更。新たに、プレイヤーにパチンコ本来の面白さを満喫してもらえる遊技機の開発に着手した。同組合の金沢全求理事長いわく“回るまわるパチンコ”。「デジタルが回らない→大当たりの期待感がない→お金がかかる→パチンコはやめる」という負のスパイラルを絶つために、最初の入り口としてデジタルが回る機械づくりに向け環境を整えた。この基準に則って開発された新内規パチンコは、今年後半には市場に投入されることになる。