ミスチル育てた小林武史さん、有機農業に挑戦 「ポテンシャルまだある」 (4/5ページ)

2014.5.1 11:10

小林武史社長

小林武史社長【拡大】

 1月にはマレーシアで行われた千葉県の県産品商談会にも参加し、ニンジンジュースやみそなどを売り込んだ。現地の旅行代理店などからは「環境問題に対応した農業を学ぶために見学ツアーを組みたい」といった申し出もあり、小林さんらの活動は着実に広がりを見せている。

 同社の農場は兵庫県にもあり、小林さんは「ポテンシャルはまだまだある。多くの人に僕らの考えを感じてもらえる場にしたい」と話した。(大島悠亮)

【会社概要】

 ▽住所=千葉県木更津市矢那2503 (電話0438・52・0470)

 ▽創業=2010年3月

 ▽資本金=125万円

 ▽従業員=9人

 ▽売上高=3000万円(13年度)

 ▽事業内容=有機野菜、鶏卵などの販売

 ≪インタビュー≫

 小林武史社長「本当の幸せと豊かさ」主体的に考える

 --音楽界で大成功しながら、なぜ農業に関心を

 「(2001年の米中枢同時テロが起きた)9・11後、循環型社会のありさまを『ap bank』を通してみていこうと考えた。音楽も都市の娯楽を支えることの一つだけど、音楽を作って人に届けるということは、循環から生まれると感じていた。お金偏重の社会よりも本当の幸せ、豊かさについて僕らが主体的に考えていくことが必要。今後もミュージシャンではあり続けるけど、社会のあり方に対して人ごとにしてはいけないという思いから、農業法人を立ち上げた。『消費の動向が変われば未来が変わっていく』という思いが根底にあって、オーガニックレストランから僕らが食材を選ぶだけではなく、作ることに携わってみたかった」

なぜ木更津という場所を選んだのか

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