さらに、生地表面に付着した水滴が球状になりやすく、水切れ性能が高い素材「デルタWV」も同時に投入。水滴が傘に残りにくいため、かばんの中をぬらすことなく、そのまま収納できるという。今年は2つの素材を使った男性用と女性用を合わせて29種類の傘を展開し、9億円の売り上げを目指す。
日本洋傘振興協議会によると、国内の傘の年間販売本数は1億2000万~1億3000万本程度で、そのうち半数以上を安価な輸入品のビニール傘などが占める。
国内の傘メーカーは東レや帝人の素材を使っていることを示すタグを付け、国産の高機能性をアピールして、安価な製品に対抗。ブランドの浸透を図るとともに、販売単価のアップにつなげたい考えだ。(西村利也)