【栃木発 元気印】みやもと 3Dプリンター活用しフィギュア製作 (2/4ページ)

2014.4.17 05:00

3Dプリンターで出力された作品の数々=宇都宮市のみやもと

3Dプリンターで出力された作品の数々=宇都宮市のみやもと【拡大】

  • 活版印刷の作業工程。手作業による独特の風合いが人を引きつける(みやもと提供)

 ◆セミナーで地域活性

 宇都宮市の本社と栃木県鹿沼市の木工団地に印刷工場を持つ同社は、チラシ印刷が主な業務だ。ほかにもロゴマークやキャラクター作成など会社や店舗の宣伝につながるアイデアを提案し、広告全般に幅広く対応している。

 3Dプリンター以外にも特殊な印刷に対応するUV印刷機をいち早く導入。紫外線でインクを瞬間的に硬化させ、フィルムや金属表面にも対応できる印刷機で、缶バッジやシールなど紙以外の広告も生み出す。

 また、月1回開催の無料講演会「やさしい集客セミナー」と題した講演会は50回を超えた。社内勉強会から発展させたもので、地元企業や商店の繁盛によって地域活性化を図る狙いがある。

 「リーマン・ショック後、企業の広告費は削減され、折り込みチラシの需要は落ち続けた。状況をどう打開するか考えたとき、設備投資をする時期でもない」(宮本社長)と印刷やデザイン、広告について見直すことから始まり、2年目からは地域の経営者を応援しようと考えを切り替えた。

 チラシ印刷だけでなく、そのデザイン考案や企画も請け負い、イベントについてのノウハウも生かした。顧客を通した人脈も活用し、簡単なマーケティング理論から、おもてなし講座や財務、手書きチラシの作り方など、開催してきたセミナーの内容は多彩だ。

 「客を呼ぼう」という目的は会社がもうかるだけでなく、地域をにぎやかにして、活性化にもつながっている。(水野拓昌)

                   ◇

【会社概要】みやもと

 ▽本社=宇都宮市中戸祭1-4-5((電)028・622・5156)

 ▽設立=1972年6月

 ▽資本金=1800万円

 ▽売上高=8億円(2013年9月期)

 ▽従業員=45人

 ▽事業内容=広告・印刷業

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