ライオンの子会社でペット用品などを扱うライオン商事は4月、ペット用品用の洗剤を新発売する。ペット関連製品は、さまざまな新製品が新たな市場を創造することで成長を続けている。
関連商品の「隙間」
ライオン商事の「ペット用品の洗剤」は、ペット特有の臭いや毛を落とすことに特化した。同社事業推進部の黒崎勉部長は「これまでにありそうでなかった商品。ペット用品の隙間の商品をマーケティングの主眼に置いている」と話す。
同社によると、ペットの衣類や毛布などの臭いや汚れを気にする飼い主は多い。洗濯は「ペットの衣類だけで洗う」という人が6割以上に上る。
そこで、ペット特有の臭いが落ちやすい成分を配合。さらに毛を取れやすくし、繰り返し洗うことで毛を付着しにくくする離毛促進剤を配合した。親会社のライオンなどの持つ技術やノウハウなどを駆使し、1年半かけて製品化に結びつけた。
製品の売り上げ目標は公表していないが、ライオン商事は「他社の追随商品も含め、35億~50億円程度の市場規模が見込める」と意気込む。ペット商品コーナーのほか、家電メーカーと協力して洗濯機売り場などに商品を配置する。