ただ、当時のふなっしーは現在のようにメジャーではなく、社内では「大丈夫?」と微妙な空気。グリコ本社は大阪市ということもあって、反応は「かなり薄かった」(三浦さん)。プリッツの担当としてアニメ映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とのコラボ商品などを手がけた経験を持つ三浦さんも、「何しろ非公認キャラなので、発売前に辞める、いや、いなくなっちゃうとか、万が一のことがあったらどうしよう、とも考えました」と振り返る。
だが、三浦さんの郷土愛とふなっしーの熱意は結実し、「やるならとことんやりきれ」とGOサインが出て企画はスタート。年始のプリッツ“起爆剤”として、ふなっしープリッツの開発が始まった。
「日本をえがおに!」
公開中の動画前編「非公認キャラの宿命」は、グリコとのコラボを目指すふなっしーが「日本をえがおに!」とグリコのポーズを決めて同社の大阪梅田オフィスに“突撃”するところからスタート。マーケティング部の会議に乗り込み「ふなっしーとコラボするなっしー!」と訴えるも、「間に合ってますから」と同社の社員に連れ出されてしまう。