三菱自と三菱重工　技術支援契約締結

　三菱自動車は１１日、筆頭株主である三菱重工業との間で技術支援契約を結んだと発表した。新車の研究開発や品質向上に向けて、三菱重から技術供与を受ける。両社はこれまでも共同で技術開発を進めてきたが、今回の支援契約で協力関係を一層強める。

　支援を受ける分野は「両社の保有技術、知的財産権を活用できるもの」や「次世代製品開発に向けた先行技術」などとしており、具体的には今後詰める予定。

　三菱自は１１月に発表した２０１４年度から３年間の中期経営計画で、電気自動車（ＥＶ）やスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）、ピックアップトラックなどの車種を特に力を入れる商品と位置づけた。両社の協力もこうした分野での新車開発に生かされそうだ。

　三菱重は現在、三菱自の発行済み株式の約１５％を保有しているが、中期計画の期間中に２０％以上まで引き上げて支援を強める。