「3日持つ」富士通の新型スマホ 液晶・CPUの省エネ技術を追求 (1/3ページ)

2013.11.25 06:02

富士通の実装技術が集大成されたヒューマンセントリックスエンジン(HCE)の基盤(富士通提供)

富士通の実装技術が集大成されたヒューマンセントリックスエンジン(HCE)の基盤(富士通提供)【拡大】

 富士通が2013年冬春モデルとして開発した新型スマートフォン(高機能携帯電話)「ARROWS(アローズ)NX F-01F」は、スマホにとって最大の欠点ともいえる電池切れの速さを徹底的に改善した戦略モデルだ。

 通常のスマホなら1日ももたないケースが多いなかで、F-01Fはフル充電すれば平均的な使用で最長3日間使える。NTTドコモが10月24日に発売して以来、ユーザーの評判も上々だ。

 ドコモが設定した「平均的な使用」とは、ウェブ検索40分、電話・メール20分、ゲーム・動画15分など1日合計80分の使用を前提とし、待受時間を含めて3日間稼働するという測定基準に基づいている。電池容量は13年夏モデルの3020ミリアンペア時から3200ミリアンペア時に6%弱しか増えていないが、約50%の省エネ化を達成した。

 白画素で明るさ向上

 その最大の成果は、高輝度でも省電力を実現する新開発の液晶ディスプレー「ホワイトマジック」を初搭載した上、心臓部に当たるCPU(中央演算処理装置)の稼働状況を最適制御する「ヒューマンセントリックエンジン(HCE)」で省エネを追求したことだ。

それだけに性能を達成するための作業に苦労した

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