パナソニック、東京五輪は天の恵みか? 最上位スポンサーの意外な“憂鬱” (3/5ページ)

2013.9.23 06:00

パナソニックがロンドン五輪に納入した放送用の3Dカメラ(同社提供)

パナソニックがロンドン五輪に納入した放送用の3Dカメラ(同社提供)【拡大】

  • パナソニックがロンドン五輪期間中、会場内に設置した「3Dシアター」。来場者が、五輪の開会式や競技映像の3D放送などを楽しんだ(同社提供)
  • パナソニックがロンドン五輪期間中、会場内に設置した「3Dシアター」。来場者が、五輪の開会式や競技映像の3D放送などを楽しんだ(同社提供)
  • ロンドン五輪の開会式では、パナソニック製のプロジェクターが巨大な建造物に映像を映し出した=2012年7月(同社提供)

 「スポンサー効果」に疑問も

 期待は膨らむばかりだが、唯一の懸念は、最上位スポンサーを勝ち取るために必要な巨額の契約金だ。

 これまでの五輪1回分(夏季と冬季の合計)の契約金は、70~120億円程度ともいわれる。

 「パナソニックが業績不振の中、多額の契約金を支払ってまで最上位スポンサーになる意味があるのか」

 関西のあるメーカー幹部は疑問を投げかける。

 実際、過去の五輪スポンサー効果について、同社は「目に見えない宣伝効果」「知名度アップに貢献した」などと説明しているが、具体的に収益をどう押し上げたのかは不明という。

 とはいえ、過去の夏季五輪では、薄型テレビの市場拡大期と重なったアテネ(04年)、北京(08年)の両大会では、パナ製品も爆発的に売れた。

 ただ、ロンドン五輪(12年)では、10~30代を中心にスマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末でのスポーツ観戦者が急増し、売れ行きは思うように伸びず、3Dテレビも期待外れだった。

「東京五輪が、テレビの売り上げに直結するなんて思ってない」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!