東京五輪“コンドーム戦争” 薄くて強い自信作で勝負!国内メーカーの思惑 (2/4ページ)

2013.9.22 12:00

相模ゴム工業本社工場で、製造されるコンドーム(同社提供)

相模ゴム工業本社工場で、製造されるコンドーム(同社提供)【拡大】

  • 相模ゴム工業本社工場で、製造されるコンドーム(同社提供)
  • 相模ゴム工業が、今月17日に国内販売を発表した世界最薄の「0・01ミリ」のコンドーム(同社提供)

 ライバルの国内最大手コンドームメーカー、オカモト(東京)の男性社員も「質の高い製品を五輪で配布したい」と口をそろえる。

 相模ゴムやオカモトが、五輪選手村での配布に熱を上げる理由は何なのか?

 実は、五輪選手村でのコンドーム配布は“無償”のため、メーカーの直接利益には結びつかず、出費が膨らんでしまう。メーカー側が無償配布の見返りに期待するのは、「グローバルな宣伝効果」という。

 相模ゴムは、1994年のリレハンメル(ノルウェー)五輪で、現地企業でないにもかかわらず初めて選手村でコンドームを配布。98年の長野五輪では、約2万個を配布し、“実績”を築いてきた。

 現在、日本では避妊用具の8割がコンドームだが、米国では3割にとどまり、避妊薬「ピル」に押されている。

 前述の担当者は「多様な人種が一堂に集まる五輪で“自信作”を配布すれば、世界各国から問い合わせが殺到する。その宣伝効果で、ピルよりもコンドームを愛用する外国人が増えるきっかけになるかもしれない」と期待を寄せる。

市場もコンドームメーカーを「五輪関連銘柄」と判断

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