東京五輪“コンドーム戦争” 薄くて強い自信作で勝負!国内メーカーの思惑 (3/4ページ)

2013.9.22 12:00

相模ゴム工業本社工場で、製造されるコンドーム(同社提供)

相模ゴム工業本社工場で、製造されるコンドーム(同社提供)【拡大】

  • 相模ゴム工業本社工場で、製造されるコンドーム(同社提供)
  • 相模ゴム工業が、今月17日に国内販売を発表した世界最薄の「0・01ミリ」のコンドーム(同社提供)

 市場もコンドームメーカーを「五輪関連銘柄」と判断している。東証2部に上場する相模ゴムの株価は東京五輪決定前の292円から、一時364円に跳ね上がった。東証1部上場のオカモトも308円から一時328円まで急騰した。

 選出されない不安も

 だが、期待の声ばかりではない。

 「正直な話、本当に選ばれるのか分からない」

 国内のあるコンドームメーカー関係者は、こんな不安を口にする。「選出基準が不透明」というのがその理由だ。

 オリンピックでのコンドーム配布は88年ソウル五輪から開始。2012年ロンドン五輪では参加者1万500人に対し史上最多の15万個が配布されたが、わずか5日で品薄になり話題を呼んだ。

 コンドーム配布は、基本的に国際オリンピック委員会(IOC)が開催国のメーカーの中から選ぶとされているが、明確な選定基準は明らかにされていない。

 長野五輪時、相模ゴムは、米国での製品販売審査に合格したことを示す書類を提出するようIOCから求められたが、「どのポイントが、選出基準になったのかは教えてもらえなかった」(同社関係者)という。

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