実際、サムスンは販売促進費を集中投入するドコモの「ツートップ戦略」の一角を占めたものの、新製品のギャラクシーS4は思うように売れず、業界内では「失敗」の烙印(らくいん)を押されている。
「凋落につながる」
ドコモ版アイフォーンの登場がサムスンの経営にはマイナスだ。「サムスンの携帯端末部門が今後も右肩上がりで伸びていくことは難しいだろう。それは、韓国経済の凋落(ちょうらく)にもつながっていく」と前出の関係者は推測する。
一企業のスマホの売れ行きが一国の経済を左右するといういびつな状況が続く韓国。ドコモの決断は巡り巡って韓国経済を窮地に追い込む可能性があるとみられている。