日本マクドナルドホールディングス(HD)は27日、原田泳幸会長兼社長(64)が事業会社の日本マクドナルド社長兼最高経営責任者(CEO)を同日付で退任し、後任にマクドナルドマレーシア・シンガポールの現地責任者で女性のサラ・カサノバ氏(48)が就任したと発表した。
同社は2013年12月期に2期連続の営業減益が見込まれるなど収益が低迷しており、唐突なトップ人事は、原田氏頼みの経営体制が突破力を失いつつあることを示す格好となった。
原田氏は事業会社の会長職にとどまるほか、HDのトップとしてグループ経営に専念する。カサノバ氏はモスクワ1号店の出店にかかわったほか、カナダのマクドナルドでの実績を持ち、米本社が展開する商品戦略などのノウハウを日本に積極的に取り入れる考えだ。