今夏モデルのスマートフォン(高機能携帯電話)の商戦で、NTTドコモの模索が続いている。特定の2機種を大幅に値下げする「ツートップ戦略」で勝負に出たが、ライバルのKDDI(au)やソフトバンクモバイルへの顧客流出に歯止めがかかっていないためだ。
買い替え需要は増
「どのスマホを買うか決めかねているユーザーに自信を持ってお勧めできる一押しのモデル」。
5月中旬に開かれたドコモの平成25年の夏商戦モデルの発表会。加藤薫社長は夏商戦モデル全11機種のうち、ソニー製の「エクスペリアA(エース)」と韓国サムスン電子製の「ギャラクシーS4」の2機種をこう紹介した。
ドコモは、自社の顧客がこの主力2機種に買い替えた場合、販売代金を大幅に割り引くツートップ戦略を導入した。10年以上継続契約しているドコモユーザーが対象で、従来型携帯電話からスマホへの買い替えを促すのが狙いだ。