後にソニーや米マイクロソフトが参入し、家庭用ゲーム機のシェア争いは激化したが、パイオニアとして任天堂の地歩は揺るがなかった。
崩れた任天堂神話
しかし、ファミコン誕生から30年がたち、任天堂は苦境に陥っている。「家庭用ゲーム機」=任天堂などの「ゲーム専用機」という図式が、スマートフォン(高機能携帯電話)やタブレット端末で遊ぶソーシャルゲームに崩されたためだ。
新興ソフト会社「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」のスマホ向けゲーム「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」はダウンロード(DL)数が、サービス開始から1年4カ月超で累計1600万件を突破。ガンホーの時価総額は一時、任天堂を上回った。
ゲーム雑誌出版のエンターブレインによると、オンラインゲームの24年の国内市場規模は4943億円と、15年比で10倍に成長した。家庭用ゲーム機市場(4834億円)を抜いた。