【ワシントン=柿内公輔】任天堂の家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」が米企業から特許侵害を訴えられていた訴訟で、ワシントンの連邦高裁は13日、任天堂が特許を侵害した事実は見当たらないとする判決を言い渡した。
訴えていたのは、ゲーム機の関連技術の特許を保有しているモティバ社で、Wiiがゲーム中の利用者の姿勢や体の動きを追跡するシステムについて、モティバの2件の特許を侵害していると主張していた。
連邦高裁の判事は、モティバの提訴は任天堂から和解金を引き出すのが狙いと指摘し、2012年1月に任天堂を支持した米国際貿易委員会(ITC)の判断を踏襲した。
任天堂は「他社の知的財産権を尊重しながら、革新的な製品を開発している」とコメントで判決を歓迎しているが、ロイター通信によると、モティバの弁護人は訴訟がまだ続くとの見通しを示しているという。