シャープの定時株主総会が25日午前10時、大阪市北区の大阪府立国際会議場で始まった。
主力の液晶パネル、テレビ事業の不振で平成25年3月期の連結営業損益は5453億円の赤字となり、2期連続で過去最悪を更新。自己資本比率は危険水域の6・0%にまで低下している。総会後の取締役会で社長に就任する高橋興三副社長の手腕に注目が集まっている。
午前10時、奥田隆司社長が議長として壇上に登場すると、会場からはまばらながら拍手が上がった。議事に入る前、役員全員が起立。平成25年3月期に5453億円の連結最終赤字に陥り、配当金も無配になることを陳謝し、そろって深々と頭を下げた。
「業績回復に向けて全力を尽くす」。奥田社長の言葉に対し、怒りが収まらない株主から長々とやじが浴びせられたが、奥田社長はやじが終わるまで聞き入った。