日本の損保業界は、MS&ADインシュアランスグループホールディングスと東京海上ホールディングス、NKSJホールディングスのいわゆる「3メガ損保」が11年度の元受正味保険料ベースで約85%を占め、圧倒的な存在だ。
サイバー攻撃被害の補償などに商機
外資系のAIGグループの単純合算シェアは8%程度と規模の差は歴然としており、真っ向勝負で3メガ損保に対抗するのは容易でない。
ノディン社長は「規模を追い求めるのではなく、最終利益をより重視する」と語る。3メガ損保があまり重視しない分野で市場を開拓するなどの差別化路線で利益を上げる考えだ。
具体的には、世界各地にネットワークを張り巡らせるAIGの強みを前面に打ち出す。日本企業の海外進出が活発化する中、現地での事故を未然に防ぐためのリスクコンサルティングを強化。