この間、非中核の事業や資産の売却といったリストラ策も加速。日本では「アリコジャパン」のブランド名で営業していた生命保険会社のアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニー(アリコ)を米保険大手のメットライフに売却。AIGスター生命保険やAIGエジソン生命保険(ともに現ジブラルタ生命保険)の全株式や東京・大手町のビルも手放した。
この一方、将来の公的管理からの脱却を見据え、日本事業強化の準備を進めた。10年3月に富士火災を連結子会社化し、11年8月には完全子会社化したことで、日本での損保事業の規模は倍増。加えて、富士火災の傘下にある富士生命保険(現AIG富士生命保険)をAIGグループ内に取り込み、日本市場で再び生保事業を拡大するための足がかりを築いた。
今後、グループ会社の一体化や日本市場での成長に向けた戦略をどう実現するのか。