「100年に1度の出来」(2003年)、「50年に1度の出来」(09年)、「1950年以降最高の出来といわれた09年と同等の出来」(10年)、「近年の当たり年である09年に匹敵する出来」(11年)…。うたい文句だけ見ると、何年のボージョレが一番うまいのかさっぱり分からないという、ネットでは有名な笑い話に引っかけて、「50年に1度の無慈悲」「昨年同様より恐ろしい懲罰」と北の脅し文句が改変されるなど、格好のパロディーのネタとなっている。
もちろん、「オオカミ少年」の寓話(ぐうわ)のように、北朝鮮が軍事挑発のあげく本当に開戦に踏み切る可能性はゼロではない。有事への備えが必要なのは論をまたないし、挑発文言の内容や発信主体を分析し続ければ、北の政治状況の微妙な変化や対外的なシグナルが読み取れる。面白がるだけでは不足というべきだろう。