《始めに中尾龍吾常務取締役が現状を報告》
中尾常務「この2週間で、リチウムエナジージャパン、GSユアサとの合同チームで、バッテリーの製造工程におけるすべての変化点の洗い出しをした。それに基づき、1200個以上のセルを試作し、確認試験を行った。この試験結果から、セルの製造及び組み立て行程の中にあるスクリーニング工程という検査工程で、過度な衝撃が加わったケースがあると判明した。衝撃でセルの内部の部品の一部が変形をきたしている。アウトランダーPHEVの不具合が出た2件は、この不具合車両でも、このような変形認められる。検査行程が不具合の要因のひとつと考えている。ただ、溶損までは特定できていない。これは、今まで今回のアウトランダーのセル37万個のうち、3個が内部短絡という状況。イレギュラーな状況が重なっているのではないか。スクリーニング行程以外にイレギュラーな工程があるのではないか、ということでイレギュラーな状況が起こった場合、どうなるかの再現試験を計画している。この再現試験で最終的な原因特定をしたい。特定できた時点で速やかに報告するのでもう少しお時間頂きたい。アウトランダーPHEVを購入頂いたお客さまと関係者の方々には、非常にご迷惑をおかけして本当に申し訳ございません。改めてお詫びします」