日本IBMは12日、記憶媒体に電源を切ってもデータが消えないフラッシュメモリーを使用した大規模記憶装置「IBM FlashSystem」を15日から出荷すると発表した。
IBMでは今後3年間で10億ドル(約995億円)の研究開発費を投じ、フラッシュメモリーを利用した他の製品の開発などを図る。
コンピューターなどの記憶媒体にフラッシュメモリー採用した製品は、フラッシュストレージとよばれ、普及しているハードディスクドライブ(HDD)と比べ、小型で動作が速く消費電力も低減されるとして採用が進んでいる。
日本IBMの新製品は、独自のデータ格納・処理システムにより、HDDを用いた記憶装置の4000個分もの処理能力を備え、システムの保守費用などのコストも40%削減する効果があるという。価格は840万9600円からで、IBMでは専門の販売組織を立ち上げる。