韓国で低燃費車が注目を集めている。現代自動車や起亜自動車が寡占状態の同国市場では、国産車を購入することが優先され、燃費性能に対する関心が薄かったが、環境意識の高まりやガソリン価格の高騰もあり、消費者の意識が変化している。
輸入車各社もこの商機を逃すまいと、欧州メーカーは欧州で主流のディーゼル車のラインアップを強化。トヨタ自動車やホンダなどの日本勢は技術で先行するハイブリッド車(HV)の販売拡大で環境対応車の主導権を握ろうとしている。
韓国トヨタによると、トヨタブランドとレクサスを合わせた昨年の韓国の新車販売は1万6000台で、そのうちHV販売は6000台に上った。韓国トヨタの中林尚夫社長は「今年はHV販売比率がすでに5割を超えた。今年もHVで真剣勝負をしたい」と意気込む。
ホンダも、HVスポーツカー「CR-Z」に続き、4月には主力車「シビック」のHVモデルを韓国で発売する。