対抗意識むき出し
アップルとサムスンはともに腕時計型の電子機器を開発中で、サムスン幹部は「未来の製品をどのメーカーが先に商品化できるか」と対抗意識をむき出しにする。アップルは次世代テレビも開発中とされる。スマホ市場は米国では飽和状態とされ、スマホに続く成長分野の開拓が急務だ。
サムスンがアップルに液晶パネルを供給するなど、両社は取引先という関係でもある。だが、製品開発の生命線であるスマホなどの特許訴訟が、日米を含む世界中でエスカレート。アップルがサムスンからの部材調達を削減するなど、対決姿勢が強まっている。
サムスンのスマホに基本ソフト(OS)「アンドロイド」を供給する米グーグルも交え、アップルとのつばぜり合いはIT業界の覇権争いに発展しつつある。