さらに、ファミマ・ドット・コムが関連グッズを企画して全国約9500のファミマ店舗でキャンペーンなどを展開。扱うアーティストも人気歌手だけでなく“期待株”の新人なども取り込み、トレンド先取りも試みる。
コンビニ各社のチケット販売は年間約1000億円を売り上げるローソンが首位を走り、チケット販売大手ぴあに20%出資するセブン-イレブン・ジャパンが2番手で追撃する。ファミマは2012年度見込みで約400億円と出遅れているが、イベンティファイの強みを生かして集客効果を高める戦略だ。
ぴあによると、CDなど音楽ソフト市場が低迷する一方で、コンサートのチケット売上高や観客動員数は拡大を続けている。チケット販売を軸としたエンタメ展開は高い効果を発揮する可能性もある。
情報端末の可能性
ファミマがチケット関連事業を強化するのは、1日当たりの全店平均売上高で他社に後れを取っていることが大きい。セブンイレブンが日販68万2000円、2位のローソンが55万8000円に対し、ファミマは53万7000円。エンタメ事業の強化はこれを伸ばすのが真の狙いだ。